シロアリ駆除を業者に依頼したいけど費用が不安、という方は多いと思います。
- 「適正価格が分からない」
- 「不当に高い金額を請求されるような気がする」
- 「結局は業者の言い値になるのではないか」
といった不安や不満の声をよく聞きます。
シロアリ駆除の費用が業者によって大きく異なるのは、費用を決める要因が多いためなので仕方がない部分もあるのですが、それでも「大体の相場」が分からないとどの業者を選んでいいのか分かりません。
そこで、シロアリ駆除の費用の基礎知識について紹介します。
サイトが表示している費用ですら分かりにくい
グーグルやヤフーなどで「シロアリ、駆除、費用」で検索すると、さまざまなシロアリ駆除業者のサイトが現れ、簡単に費用を知ることができます。
ただ、それらのサイトを比較することは簡単ではありません。
まずは任意に選んだ5つのサイトに表示されている費用だけを見ていきましょう。
ここではあえて、駆除方法の内容は検討しません。
- シロアリ駆除住宅補強協同組合
- 3,296円(税別)/坪、999円(税別)/平方メートル
http://hakujyukyo.or.jp/rate/ - 熊本シロアリ駆除.com
- 1,200円/平方メートル
https://www.熊本シロアリ駆除.com/ - サンキョークリーンサービス
- 5,500円/坪
https://www.sankyo64.com/work/termite/#campain_label - シロアリ110番
- 1,200円/平方メートル
https://shiroari.life-110.com/?utm_source=google_search&utm_medium=cpc_search - シロアリ相談所
- 1,050円/平方メートル
https://www.juuhokyou.net/shiroarisoudanjo?gclid=CjwKCAiA7ovTBRAQEiwAo8dPcYM8bpAkmk6bDoxxXuVoJEOCsBk675sgKeqdVBuqbqjRg2hRk5rQXBoCSWkQAvD_BwE
消費税を含むのか含まないのか
わずか5件調べただけで、これだけの差があります。
しかも、わずか5件だけなのに費用の比較がものすごくしづらいことが分かると思います。
費用が分かりにくい要因は、次の2つです。
- 坪単価(円/坪)と平方メートル単価(円/平方メートル)に分かれている
- 消費税込み価格なのか消費税別価格なのか分からない
例えば「最も円が安い」のは、シロアリ相談所の「1,050円/平方メートル」ですが、この表示では税別なのか税込みなのか分かりません。
もしこれが税別価格であれば、実際に支払う費用はこれに8%を加えた「1,134円/平方メートル」になります。
また当然ながら、平方メートル単価のほうが、坪単価より圧倒的に円を安く表示できます。
税別であることを明示して、坪単位と平方メートル単価の両方を示していたのは、シロアリ駆除住宅補強協同組合だけでした。
坪なのか平方メートルなのか
坪単価(円/坪)と平方メートル単価(円/平方メートル)が混在するのは、それぞれに一長一短があるからです。
坪表示は日本人になじみがあるのですが、建物はメートルで設計しているので平方メートル表示のほうがより正確なのです。
ちなみに両者の関係は、こうなっています。
1坪=3.3057…平方メートル
1平方メートル=0.3025…坪
換算するための数字が複雑なうえに割り切れないのです。
大体の数字をつかむためには、
- 坪表示を平方メートル表示に直すには3.3を掛ける
- 平方メートル表示を坪表示に治すには0.3を掛ける
のいずれかの計算をしなければなりません。
これでは駆除費用を比較するときに計算機が必要になります。
建築面積なのか延床面積なのか
さらに、消費税や坪・平方メートルの問題が解決され、単価での比較ができたとしても、次に「建築面積なのか延床面積なのか」という新たな問題が起きます。
シロアリ駆除費用は、
「平方メートル単価(または坪単価)×建築面積(または延床面積)」
で算出するからです。
単価を建築面積に掛けるのか、延床面積に掛けるのかによって、シロアリ駆除費用は変わってしまいます。
建築面積と延床面積については「平屋1階建て住宅の場合、建築面積と延床面積は同じになり、2階建て住宅の場合、延べ床面積は建築面積の2倍となる」という理解は、大体正しいのですが、正確ではありません。
建築面積は、住宅を建てるために必要な面積です。住宅を真上から見たときの、平面の面積です。
一方の延床面積は、玄関やひさしの面積を入れるかどうかといった細かいルールがあります。
それで両者の正確な関係はこうなります。
「建築面積≧延床面積(平屋の場合)」
よって、
「シロアリ駆除の坪単価×建築面積」
「シロアリ駆除の坪単価×延床面積」
は微妙に異なってくるのです。
条件をそろえないと比較できない
シロアリ駆除費用の業者ごとの比較は、条件をそろえないと正確な結果を出すことはできません。
シロアリ駆除を頼むとき、複数の業者に見積もり依頼を出すことになると思いますが、そのとき業者に対して、次のように指示してください。
-
- 消費税を含む金額を表示してください
<li
>平方メートル単価を表示
- してください
- 駆除が必要な面積(単価を掛ける面積)を平方メートルで表示してください
消費税を含む金額を知っておかないと、予算額と離れてしまうことがあります。費用を比較するときは「結局いくら支払わなければならないのか」という視点を常に持っておく必要があり、それには税込み価格が便利なのです。
また、坪よりも正確に計算できる平方メートルで計算してもらったほうがいいでしょう。
70平方メートルの駆除で「7~13万円」と算出されたが…
「結局、シロアリ駆除費用はいくらになるのか」ということが気になると思います。
そこで、先ほど紹介した5つのサイトが示している単価を使って、「無理やり」計算してみました。
駆除方法などを調べないと比較は難しいのですが、とりあえず「目安」として算出してみたのです。
シロアリを駆除する範囲が70平方メートル(21.175坪)の場合、
「73,500~125,780円(税込み、70平方メートル)」
となります。
実に5万円以上の開きがあります。なぜ、こんなに開きがあるのでしょうか。
それは、シロアリ駆除費用を決める要因があまりに多いからです。
費用が変わる5つの要因
シロアリ駆除の費用は、少なくとも
- シロアリの種類
- 木造か鉄筋コンクリートか
- 駆除方法
- 使用する薬剤
- 保証のあるなし
の5つの要素で変わります。
この5つの要素によってシロアリ駆除業者の手間や準備コストが大きく違ってくるので、費用が乱高下することはやむを得ないのです。
適切な費用でシロアリ駆除をしてもらうには、少なくともこの5つの要因は押さえておいてください。
シロアリの種類によって費用が変わる
駆除対象になるシロアリの種類によって、費用ががらりと変わります。
日本のシロアリは大まかに、ヤマトシロアリとそれ以外のシロアリの2つに分かれます。圧倒的にヤマトシロアリが多いので、多くのシロアリ駆除業者はヤマトシロアリ対策に重点を置いています。
よって、住宅に巣くっているのがヤマトシロアリであれば、費用は安めになります。
一方、イエシロアリは攻撃力が強く、活動範囲も広いため、駆除が難しいうえに駆除範囲が広がるので、費用は高くなります。
またアメリカカンザイシロアリも珍しいシロアリなので特殊な駆除が必要になるため費用は高くなります。
業者によって異なるのですが、イエシロアリの駆除費用は、ヤマトシロアリの駆除費用より2割ほど高いようです。
木造か鉄筋コンクリートかで費用が変わる
シロアリの駆除では薬剤を散布するのですが、その際、住宅の柱や壁などに穴を開けてその穴の中にも薬剤を注入することがあります。
木材の柱や壁などに穴を開けるのは簡単なので費用は安く済みます。
しかし鉄筋コンクリートの柱に壁などに穴を開けるのは大変なので費用は高くなります。
そのほか、薬剤を散布する前の下処理でも、木造住宅と鉄筋コンクリート住宅では方法や手間が異なるので、費用が違ってきます。
駆除方法の違いで費用が変わる
シロアリ駆除は薬剤を散布するだけ、と簡単に考えられがちですが、その散布方法によって効果の出方が違ってきます。
- 費用は安くなるが効果が短期間で薄れる簡単な散布方法
- 費用は高くなるが効果が持続する技術力を駆使した方法
の2つがあるわけです。
例えば、柱に穴を開けてそこに薬剤を注入すれば効果は長持ちしますが、とても手間がかかります。
地面や建材の表面に薬剤を散布するだけであれば手間はかかりません。
バリヤ工法
シロアリの駆除方法の1つであるバリヤ工法は、薬剤を散布してシロアリの侵入を防ぎます。文字通りバリヤをつくるイメージです。
住宅の建材に薬剤を吹きつけるだけでなく、床下の土壌にも薬剤をしみこませます。
ベイト工法
ベイト工法のベイトは餌という意味です。毒を含む餌をシロアリの発生近くに設置して、シロアリがそれを食べて死ぬのを待ちます。
ベイト工法でも薬剤も併用することがありますが、同じ効果を出すために使用する薬剤の量は、バリヤ工法単体より減らすことができます。
より人に優しい工法といえます。
またベイト工法はシロアリを根絶することができます。
しかしバリヤ工法より費用が高くなるというデメリットがあります。
使用する薬剤の違いで費用が変わる
シロアリ駆除では、どの薬剤を使うかがとても重要です。
薬剤の毒性が強いほどシロアリ駆除の効果は高まりますが、その分、人への健康被害が大きくなる可能性があります。
だからといって毒性が弱すぎる薬剤を使ってしまっては、シロアリを退治できません。
お墨付きがある薬剤を使っているかどうか
そこでシロアリ駆除の業界団体である公益社団法人日本しろあり対策協会が、人体への被害を最小限にしつつ、シロアリ駆除の効果を最大限にした薬剤を認定しています。
認定薬剤は、散布する場所、駆除方法、予防方法などにより異なり、その種類は200近くあります。
こうした、「お墨付きがある薬剤」を使っているかどうかも、駆除費用を比較するときのチェックポイントになるでしょう。
保証のあるなしで費用が変わる
シロアリ駆除業者のホームページを見ると「5年保証」といった文字が目に付きます。
シロアリ駆除の保証には、次の2つがあります。
- 駆除後にシロアリが発生したら無料で再駆除を行う
- 駆除後に発生したシロアリによって住宅が損害を受けたら無料で修復する
保証の有無、保証期間、保証内容についても業者ごとに異なります。
再発させない自信があるシロアリ駆除業者は、保証をつけて保証期間を長くします。
しかし自信を持ったシロアリ駆除を行うには、効果が高い薬剤を効果が高い駆除方法で散布する必要がありますので、「保証期間が長い=費用が高くなる」傾向があります。
ただ、費用の安さに釣られて保証なしの業者にシロアリ駆除を依頼し、すぐにシロアリが再発してしまった場合、また有料で駆除してもらわなければなりません。
結果、やや割高だった保証あり業者に発注したほうがよかった、ということになりかねません。
まとめ~駆除方法の基本と価格調査は不可欠
1丁150円の豆腐を高いと感じる人と、1丁500円の豆腐でも安いと感じる人がいます。
こうした感覚の違いは、豆腐の原材料や製造方法、鮮度、味への納得度によって生じます。
シロアリ駆除の費用も同じことがいえて、駆除方法に納得できれば、相場より高い費用でも納得できる場合があります。
豆腐であれば食べてみて500円の価値がないことが分かっても笑って済ますことができますが、数十万円からときに百万円以上するシロアリ駆除は、絶対に後悔したくない買い物です。後悔しないためには、シロアリ駆除の基本知識と事前の価格調査とが欠かせません。
白住協を選んだ5つの理由をまとめました
- 価格:全国一律の分かりやすい坪単価
- 品質:30年以上の実績と熟練したスタッフ
- 対応:全国対応24時間、年中無休で親切丁寧なスタッフ
- 保証:施工後5年、薬剤メーカーと一体になった保証
- 組織:国の各種認可を受けた協同組合
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